おばあちゃんに会いに行った

今日は祖母に会いに行った。

祖母といっても隣に住んでいる祖母ではなく、母方の祖母である。

母方の祖母は現在88歳で、とあるリハビリ施設で足の治療を受けている。
雑用がいろいろあるので母はしょっちゅう祖母の所に行っているが、私は久しぶりに会いに行った。
会うのはお正月以来だったが、とても元気そうだった。

この祖母が右足大腿骨を骨折して入院した日のことは、はっきり覚えている。

もともと祖母は叔父と2人で暮らしていたが、叔父が九州に転勤になってからは1人で住んでいた。
家の中で1人でいるときに転んだのだ。

その日は日曜日で私は前日友人の家に泊まりに行ってお昼過ぎに帰ってきた。
両親が出かけているときに祖母からSOSの電話がかかってきたのである。

私はあわてて母に電話をして家を飛び出したが、祖母の家の鍵を持っていない。
祖母は母がいないとわかると、他の家に電話をしたようだったが、運悪く母の兄弟は全て外出中で、孫しかいない状態だった。

とにかく鍵がなくても行くしかない。
祖母の家は自転車なら15分くらいだが、両親が乗っていっているので歩いていった。

私が祖母の家の前に着いてしばらくしたら、母が従兄弟と一緒にやって来た。
たまたま叔父の家の近くにいたのでそこに駆け込み、私と同じように駆けつけようとしていた従兄弟の車に乗ってやってきたのだった。

そこからやっと救急車を呼んで、そして入院・・・

祖母は何かあったときのためにとPHSを持たされていた。
それがあったので電話してくることができたのだが、もしPHSを持っていなければ、家の中でどうなっていただろうと思う。

「祖母事件」が起きてからもうすぐ1年
祖母は現在車椅子なら自由に動けるまでになった。
歩く練習もしていて、ちょっとなら歩けるようになってきたらしい。
病院に入院していた頃と比べると、顔の艶もすごくいい。

年齢よりしっかりしている祖母は、なぜかお正月に会ったときより生き生きして見えたのである。